パールマスターが教える、真珠の偽物の見分け方

本日は 『真珠の見分け方』 です。

偽物の真珠(イミテーションパール)といっても3種類ほどの種類があります。
1、プラスチックパール
一番安いイミテーションとして、プラスチックの核にパールエッセンスを吹き付けて作る、よくあるイミテーション。
軽いです。
2、貝パール
別名マジョリカパール。
本物の真珠の使う淡水核に直接パールエッセンスを吹き付ける、値段もそこそこするイミテーションです。
本物と同じくらいの重さです。
3、サトウパール
第3のパールと謳っている問題のサトウパールです。
私も実物を見たことはないのですが、これはネットで調べると本真珠並みの値段を出しているところもあるようで、値段では判断できないみたいですね。
重さもどうやら本物と同じくらいに合わせているみたいです。
イミテーションをご説明したうえで、まずは本物か偽物か判断するときの見分け方をお教えいたします。
よく、真珠の珠同士をこするとわかると言いますが、珠が一個しかない場合や大切な品物の場合など、こすれないときもあるかと思います。
そんなときでも使える鑑別方法です。

1、珠の穴口を見る
真珠の空けてある穴を見ると、本物は切り口がシャープなのに対して、イミテーションはだれてます。
まずは本物の真珠の穴口です。
切り口がシャープでピッとしてます。

次に1のプラスチック製イミテーションパールです。

穴の周りが穴を空ける際の熱で溶けて、ダラ〜っとしてます。
2の貝パールも多少穴口がダラ〜っとしているはずです。
ただし、この鑑別には一つ注意が必要です。
本物の真珠の中にはうす巻き真珠というものもあります。
安い珠に多いのですが、真珠層が薄いため、ヒビ、もしくは剥がれが出ているものもありますので、イミテーションと間違えやすいかと思います。

<薄巻き真珠>

2、こすり合わせる。
珠同士をこすり合わせると、本物はザラザラ引っかかるような感触なのに対し、偽物はつるつるして引っかかりがあまり感じないです。
ただし、強くやると本物の真珠はキズがつきますし、本物と偽物をこすり合わせた場合は慣れてないとどちらが本物かわからないというデメリットもあります。
本物の真珠が引っかかる理由として、顕微鏡で見ると表面が指紋のようにザラザラしてます。

本物の真珠表面拡大写真

偽物は玉子の表面のようにつるっとしているのでひっかからないのです。
専門的には下から強いライトを当てる、ルーペで表面を拡大して見る等、いろいろありますが、一般の方は上記二つのやり方でも大半は判断できると思います。
もしわからない場合は、オギノにお持込みくださればその場で判別させていただきますので、お気軽にご相談くださいませ。

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